国旗を目前にすると、「ついに来た」という気持ちが沸き上がります。
ヨルダン、イスラエル共に国境付近では写真撮影が禁止されていたので
写真がありません。なんとも緊張した空気の中事が進んでいきます。
陸路でヨルダンからイスラエルの国境越えをしました。
ヨルダンをバスで出国し、イスラエルに入国
バスを降りて、X線検査。そのあとは入国審査となります。
入国審査が終わり、入国ビザカードが配布されます。
個人を特定するものでもあり、昨今のアラブ情勢において
イスラエルのスタンプがあると入国できない国があるためこのような
カードを配布して「スタンプの代わり」としているようです。
出国まで無くさずに所持しているように言われました。
青が入国、赤が出国時。
パスポートの裏にもシールが張られますがイスラエルに入国したという
痕跡になるので、こちらは旅行終了後に剥がしておいた方がいいそうです
イスラエル側のバスに乗り換えて出発です。
陸路ですが、イミグレーションのイメージは空港と同じ。
治安は、日本に比べれば当然危険ですが
「ガザ地区」に近寄らなければほとんど影響はないと思います。
街中でライフルを持った軍人さん達もいますが
海外ではよく見る光景ではないでしょうか。
ただ、国境はやはり緊張感はあります。
イエスが洗礼をうけたクサルアルヤフード
なんの変哲もない川に見えるのですが、と言ったら怒られそうですが
イエス・キリストが洗礼を受けた場所です。
イエス・キリストもこの川に入り洗礼を受けたとされています。
当時よりも濁っているのか同じなのかはわかりません。
世界中のキリスト教の信者がここを訪れています。
いわゆる聖地的な場所なのだそうです。
人を動かす宗教って凄いと思う。
死海をわき目に世界遺産の「マサダ」遺跡を目指します
世界遺産「マサダ」ユダヤ離散の砦。
ロープウェイで岩山の山頂を目指します。白い細い線が見えますが砦への登山道です。
山頂に砦があります。
山頂から、死海をバックにイスラエルの国旗を撮影。
年々死海は水が無くなっており、写真のように南北で二つに
別れてしまっています。
Google MAPでみるとこんな感じに。
ローマ帝国とユダヤ人が戦った第一次ユダヤ戦争の遺跡。
エルサレムがローマ帝国に侵攻され、そこを逃れたユダヤ人が籠城。
捕まり奴隷になることを望まなかったユダヤ人たちは
数人を残し、集団自決。マサダは陥落となる。
マサダ遺跡を包囲した1万5千のローマ軍が駐屯した場所の一つ。
なんとも悲しい歴史の遺跡。
クムラン死海写本が発見されたクムラン遺跡
死海文書という紀元前250年ごろから紀元70年に書かれたとされる、
ヘブライ語で書かれた聖書の一部があり3つのグループで構成されている。
「ヘブライ語聖書(旧約聖書)本文」「旧約聖書外典・偽典」「教団文書」。
ロマンが広がります。
遺跡には多くの穴が点在しており、「もしかしたらあそこにも」など
期待に夢を膨らませてくれます。
そのほか
死海文書はクムラン教団が書いたのではないかとされています。
死海文書にはキリスト教を紐ほどくための鍵が秘められているのでは
ないかという説や、聖書や世間に公開されていない「予言」が存在するとも言われています。
死海文書の解読には時間を要したそうで、その解読に圧力をかけ
遅れさせていたのがバチカンであったと噂されています。
また、死海文書の研究にはユダヤ人は含まれず、
アメリカやイギリスの専門家らのみで秘密裏に行われています。
また発掘から調査、解読とロックフェラー財団が
管理をしていたともいわれています。
ロックフェラーがいち早く内容を把握したかった理由とはいかに。
もうこの辺りは旅行記ではなく都市伝説になってしまうので
この辺で。いろいろ面白そうなお話がありますね。
さて、聖書に近づいた翌日は、
いよいよ「エルサレム」へと入っていきます。