中国の天津駅から北京南まで、高速鉄道を使った移動方法を
書いていきたいと思います。
北京と天津の距離
二つの都市は近い場所にあり、北京を訪問する人は天津を
また天津を訪問する人は北京を訪問される方が多いようです。
日本でいう新幹線のような中国の高速鉄道を利用することで
所要時間約35分という速さで移動が可能です。
京津都市間鉄道は、文字通り北京と天津を結んでいます。
車でも1時間30分ほどで行けてしまうようでバスも出ています。
座席タイプは、ビジネスクラス、1等級車両、2等級車両、グリーン車、
一般車と、乗車する列車のタイプにより異なります。
今回は新幹線を利用したので、ビジネス・1等級・2等級の車両に
分かれていました。
35分という短い時間にビジネスクラスを利用。
ネットでチケットの予約をしていったのでその工程を
ご紹介したいと思います。
中国の高速鉄道の予約方法
アメックスのコンシェルジュデスク、面白話があるのですが、
それはまたの機会に。
今回はネットで数分、Trip.comというサイトで予約をしました。
検索画面で【乗車駅】【降車駅】『乗車日』を入れて検索します。
車両番号、時刻表、所要時間、座席タイプ、金額、予約ボタンと
分かりやすいインターフェースで表示されます。
あとは予約ボタンを押すだけです。簡単です。
予約が完了するとメールで「Trip.com:発券のお知らせ(鉄道乗車券)」が
送られてきますので、これを印刷して当日窓口でパスポートと一緒に出せば
発券してもらえます。
天津駅から中に入るまで
天津駅は広く、今回は南口を利用しました。
チケット購入や予約チケットの発券は混雑していると1時間ぐらいかかる、
と聞いておりましたので今回は1時間半前に駅に来ました。
が、全然大丈夫な日曜の午前中。
いずれにせよ、余裕をもって来たほうが良いと思います。
重要なのは、予約チケットを発券してから中に入る。ということです。
予約をした人は入場ゲートに入る前に、チケットを交換する必要があります。
上図の一番左にある①チケットオフィスへ入ります。
中は荷物検査で列ができています。
荷物検査を突破すると、チケット売り場にたどり着きます。
一番左に「取票」という文字が見えます。
これがチケットを予約した人が発券できる窓口です。
窓口では、メールで送られてきた
「Trip.com:発券のお知らせ(鉄道乗車券)」と「パスポート」が
必要になり、渡すとチケットを発券してもらうことができます。
一言も話すことなく、チケットが発券されました。
次にチケットを受け取ったら一度外へ出ます。
この部屋はチケットの受け渡し専用部屋です。
「出口」の矢印通りに進み、外へ。
駅の外に出ますので、今度は③の中央のゲートに入ります。
中で写真は撮れなかったのですが、「駅の改札」のようなものがあります。
しかし、ここでは先ほど「発券してもらったチケット」では通れません。
「駅の改札」のような物の右手に、イミグレーションのような
場所がありますので、そこに「チケット」「パスポート」を持ち突撃します。
これは後ろから撮影したものですが、イミグレ(仮称)通過後
また荷物検査があり、それがこちらになります。
ここまでで2回の荷物検査を通っています。
荷物検査が終わると正面にはエスカレーター。
それを上ると開けた場所が現れます。
エスカレーターを上がると、空港のようなターミナルにたどり着きます。
自分の乗車する「乗車ゲート」を探します。
改札後の天津駅は、空港の保安検査場通過後だと思ってください。
ゲートがあり、ゲートに並び、チケットを通して”搭乗”します。
ゲート番号は、電光掲示板でもわかりますが、チケットにも書いてあります。
チケットの右上の数字、写真でいう「14B」がゲート番号になります。
14Bは端っこ(奥)の方です。
12B~17B搭乗口に関しては、またゲートがあります。
ここでも「チケット」「パスポート」の提示が必要で改札は通行できません。
「チケット」「パスポート」を持ち、右にいる駅員のような人に見せれば
通してもらえます。
ようやくゲートに到着しました。
手荷物検査は計3回、パスポートを提示した回数は3回。
もう少し、効率化が図れる気がします…がんばれ中国。
乗車ゲートは、出発の30分ほど前になると多くの人が列をなします。
しかし、伊丹→羽田の優先搭乗になれている人には余裕だと思います。
15分前には搭乗が開始されます。
乗車は「おじいちゃん・おばあちゃん」「団体客」「ビジネスクラス利用者」が
優先乗車扱いになるようです。
私もそちらでお世話になりました。
京津都市間鉄道 ビジネスクラス
いわゆる、新幹線。ちょっと素敵です。
ビジネスクラスは5席のみのようで、利用者は私だけの貸し切り状態。
高速鉄道で35分という距離から利用する人は少ないのでしょう。
チケットの車両、座席番号を確認して座ります。
こちらは1等車両ですが、日本の新幹線と変わりません。
実際、見たところ1等席が日本の新幹線の座席とイコールぐらいでしたので
一等席で十分かと思います。東南アジアのボロボロの列車のイメージは
全くありませんでした。
出発まで椅子がフラットになると聞いていたので動かして遊んでいます。
モニターやテーブル付き。かるい飛行機の座席とイコールかもしれません。
走行が始まると、アテンダントのお姉さんがやってきて
飲み物のオーダーを取ります。ピーチジュースをチョイス。
合わせて、おしぼり・お菓子をセットで持ってきてくれました。
イタリアのフレッチャロッサのビジネスクラスに乗った時も、
同じようなことがあったので恐らくビジネスクラス利用者へのサービスでしょう。
時速は300Kmオーバーで走行、上海で乗ったリニアほどではないかもしれませんが
早い早い。あっという間に北京南に到着です。
北京南駅のタクシー乗り場は地下
新幹線を降りて出口へ向かう為には、到着ホームを必然的に
地下におりる必要があります。
その地下(B1F)に降りたフロアにタクシー乗り場があるので
タクシーへのアクセスが非常に楽です。
降りて改札を出るとすぐにTAXIの案内板が目に飛び込んできます。
案内にしたがって進みます。
天津駅より迷うことはないと思います。
あっという間にタクシー乗り場に到着しますが、北京南の
タクシー乗り場は非常に混雑していますので、時間に余裕をもっていきましょう。
タクシー乗り場に入るのにも荷物検査があります。
順番、整列、という単語は忘れた方が良いと思います。
中国は荷物検査だらけですね。
長い長い列ができているのでそれを消化できればクリアです。
中国の高速鉄道のまとめ
天津と北京は近く、観光・ホテルステイを楽しむのに
物価も安く非常に良いと思います。
異国の鉄道に乗る機会もないので、こういう時に異国の文化に
触れてみることをおすすめします。
ちょっと手間な部分や、潔癖な方には難しいかもしれませんが
旅慣れしている方には問題ないと思います。
気軽に旅を楽しんでください。